JJ通信 第37号(2008/4/10)

ごあいさつ

貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。翻訳・DTP・印刷のジェー・ジョンソンでございます。
私が日ごろ考えていることやふと思ったことなどを月一回このJJ通信にしたため、皆さまにお届けすることと致しました。
お付き合いいただければ幸いです。
 

たわごと

「神に祈ったか?」京セラ名誉会長の稲盛和夫さんの言葉です。稲盛さんのような方でも最後は、「神頼み」なのでしょうか・・・?いえ、そうではありません。
ある晩、部下の一人の技術者が、設計上の難題を何ヶ月もかかっていながら、どうしても克服できず、思い悩み、めげそうになっていました。その時に稲盛さんが言ったのが、「神に祈ったか?」です。
 
その意味は、「もう、後は神に祈るしかないというくらいまで、努力し、最後の最後まで全力でやり尽くしたか?」というものです。一からやり直すことを決意した技術者は、やがてその難題を克服したそうです。
仕事に対する厳しさを感じますね。含蓄があって、深いです。
 

翻訳あれこれ

翻訳会社にはたいていの場合、チェッカーと呼ばれる担当者がいます。文字通り翻訳者の訳した訳文をチェックするのが仕事です。
 
なぜ、チェッカーのチェックが必要かといえば、たとえ翻訳者が最大限の注意を払って、ミスのないように翻訳したとしても、そこは生身の人間のすることですので、機械のように完璧というわけにはいきません。正直に申し上げれば、ミスはつきものです。
 
もちろん翻訳者本人自身が作業終了後に見直しをしてはおりますが、本人が数回見直すよりも、他人が1回見直す方が、はるかに精度が上がります。不思議なもので、自分のミスには気付かなくとも、他の人のミスには、目が留まります。
 
これは翻訳だけに限りませんね。ましてや、納期に余裕があって落ち着いて作業できることは極めて稀で、お客様の求めるのは常に短納期、時には超が付くほどの大至急の仕事です。そうした中で、何千字、何万字と作業を進めていくのですから、数箇所の見落としや勘違いがあっても不思議ではなく、致しかたないと言わざるを得ません。
 
とはいうものの、それはあくまで社内の事情であって、お客様からお引き受けした大事な仕事に対して一切言い訳はできませんし、ミスは1ヶ所たりとも絶対に許されません。
 
そこで翻訳者をフォローして、お客様に納品できるものに仕上げるのが、チェッカーの役割です。訳抜け、誤訳、数字・記号の誤入力をピックアップして修正し、さらに体裁を整え、お客様に納品できるクオリティーに仕上げます。(ちなみに、よく耳にする「ネイティブチェック」というのは、同じ「チェック」でも、少し意味合いが変わって、日本人翻訳者が訳した訳文をネイティブスピーカーが自然な言い回しにブラッシュアップすることです。(「リライト」とも言います。)
 
翻訳者の影に隠れて、表舞台には姿を現しませんが、チェッカーは翻訳会社にとって、決して欠くことのできない貴重な存在なのです。
 

用語集

<ピンホール>
 
印刷物のベタ部分の発生する小さい白い点(抜け)のこと。印刷の不良の1つで、紙粉やホコリが付着したまま印刷することで発生する。「白抜け」とも言う。
 

お待ちしております

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