JJ通信 第26号(2007/5/10)

ごあいさつ

貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。翻訳・DTP・印刷のジェー・ジョンソンでございます。
私が日ごろ考えていることやふと思ったことなどを月一回このJJ通信にしたため、皆さまにお届けすることと致しました。
お付き合いいただければ幸いです。
 

たわごと

インターネット上での3Dのオンライン仮想空間、「セカンドライフ」が話題になっていますね。先月の日経新聞の1面の特集で取り上げられていましたし、先日当社に来た営業マンも話していました。実は、私自身は詳しくないのですが、アバターと呼ばれる自分の代わりのキャラクターにこの仮想空間セカンドライフで自分の理想に合わせた生活をさせることができる、というもののようです。
 
世界中ですでに580万人もの利用者がいるそうで、日本語版も間もなくリリースされるとのこと。「リンデンドル」という仮想通貨も存在し、これは実際に米ドルに換金が可能ということで、有名企業も続々と参入しているのだとか。
 
マイホームを建てたり、自分で物を作って販売したりと、現実世界では実現できないことをこのセカンドライフで実現させることができるのだそうです。
 
楽しいのやら、寂しいのやら・・・。私としてはちょっと複雑な気持ちです。
 

DTPあれこれ

データのやり取りでよく耳にする「アウトライン」データ。「アウトライン」「アウトライン化」は、制作担当でなくとも、ご発注の担当者の皆様もよく使う用語ではないでしょうか。
 
専門的な説明をするのはこの欄の本意ではないので、専門家にお任せするとして、「アウトライン化」とは、簡単に一言で言えば、「文字を図形化すること」です。
それによって、入力、編集した文字は、変更できなくなりますが(図形ですから)、その代わりに、どのパソコン、出力機からでも同じような見え方で表示されて、出力できます。これが大事ですね。
 
せっかくのデータも、渡す側と受取る側が全く同じPC環境(ソフトのバージョンや、フォント)でないと、 同じようには表示できません。
似たフォントに置き換わったりして、一見同じようには表示されますので、それで問題のないドキュメントの場合は、特に神経質になる必要はありません。
ところが、出力して印刷するデータの場合は、たった1つのフォントがないために出力エラーになることもありうるので、特に印刷会社に渡すデータは、 アウトラインしたデータをお渡しすることをお薦めします。
 
ただ、一度アウトラインしてしまうと、例えば、たった1、2箇所の簡単な数字の打ち直しさえもできず、作成元から再度データを受取るという煩わしいこともあるため、最初からアウトライン化したデータとアウトラインしていないデータの両方を渡すように求めら れる場合もあります。
 
最後に、アウトライン化は、どのソフトでもできるわけではありません。Illustratorの機能です。(一応 InDesign もできます。)
このメールを読んでいる皆様の中でも、自分のPCに Illustrator を入れてはいるものの、ただ受取ったファイルの中を表示して見るだけという人も多いと思いますので、一度自分で試してみるといいかもしれませんね。
 

用語集

<仕上りベース (訳文基準)>
 
翻訳料金の算出基準の1つで、仕上がった翻訳文を基準に料金を算出すること。
日本語では 400字や1文字を、英語では 200ワードや 1ワードなどを単位とする。これとは逆に、翻訳前の原文を基準にする料金を原文ベースという。
 

お待ちしております

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