JJ通信 第33号(2007/12/10)

ごあいさつ

貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。翻訳・DTP・印刷のジェー・ジョンソンでございます。
私が日ごろ考えていることやふと思ったことなどを月一回このJJ通信にしたため、皆さまにお届けすることと致しました。
お付き合いいただければ幸いです。
 

たわごと

3、4日前の朝のことです。いつものように駅のホームで電車を待っていると、「お客様にお知らせ致します・・・・」と、あらたまったアナウンスが始まりました。
 
まさか、事故で電車が不通になったのかも!!と思いきや、「○○のため、電車は2分遅れて運転しております。」
そして、しばらくすると、「電車は○○駅を1分遅れで、出発しました。もうしばらくお待ち下さい。お客様には大変ご迷惑をおかけし、お詫びいたします。」とのこと。「そんな大げさな!1分位遅れるのは、よくあることなのに・・・」と思いながら、それにしても、電車の1、2分の遅れでアナウンスが流れるとは、私たちの生活は、時間に追われていて、せわしいですね。
 

印刷あれこれ

今回は、用紙のサイズ(規格)についてのお話です。皆さんにとって身近なのは、A4のコピー用紙や、B5サイズのノートでしょうか。(意識されてないでしょうが、文庫本はA6、書籍はA5やB6などで、多くの教科書や大学ノートはB5です。)
 
日本では、JIS(日本工業規格)によって、「原紙の寸法」と「仕上がり寸法」の2種類が定められています。A4やB5というA列、B列のサイズは、「仕上がり」の寸法です。
 
A0からA10、B0からB10までサイズが決められています。ご存知のように、A3を半分にしたのがA4で、A4をさらに半分にしたのがA5、A5を半分にしたのがA6のように、番号が1つ大きくなるごとに大きさが半分になります。
 
例えば、A6用紙を8枚並べるとA3サイズなり、A4用紙を4枚並べるとA2サイズになります。B列の方のサイズも同じ関係になっています。A4のサイズ297x210mmを1つだけ暗記しておけば、長い辺を半分にしたり、短い辺を2倍にしたりして、前後のA3、A5のサイズがわかりますから、大変便利です。
 
また、A列もB列も短い辺と長い辺が、1対ルート2になっています。それには理由があって、大きさをどんどん半分にしていく時に、各々が同じ縦横比の長方形、つまり相似形になるためです。不思議なことに、長い辺と短い辺が、1対ルート2の長方形を半分にした長方形は、常に1対ルート2になるのです。
 
一方、原紙寸法ですが、原紙寸法とは、仕上がり寸法に断裁する前の元々の紙の大きさのことです。A列本判、B列本判、四六判、菊判、ハトロン判の5つがあります。各々のサイズについては割愛しますが、原紙寸法は、仕上がり寸法に比べて、印刷や製本加工のための余白の分だけ大きくなっています。最後に、海外でB5判のレポート用紙やノートを見かけないと思いませんか。
 
それは、A列が、ドイツの工業規格を起源とする現在の国際規格であるのに対して、B列は、「美濃紙」という和紙に由来する日本独自の規格のためです。
 
あらためて、身の回りの物をサイズの観点から見てみると、おもしろいかもしれませんね。
 

用語集

<欧文フォント>
 
半角文字のアルファベット、数字、記号のみを表示できるフォントで、英語、ドイツ語、フランス語などのアルファベットを主体とする言語において使用されるフォントの総称。
 

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