JJ通信 第58号(2010/1/26)
ごあいさつ
お世話になっております。
「技術翻訳・DTP・印刷」のジェー・ジョンソンでございます。
今月号のJJ通信を配信させていただきます。お時間が許せば、是非ご一読下さい。
たわごと
ここ数年で、JRでも私鉄でも、女性の車掌を見かけることが多くなり、最近では特に何とも思わなくなりましたが、私が通勤で使っている私鉄の駅では、女性の駅員が深夜でも乗車確認やアナウンスをしています。もちろん、終点の駅なので、他にも駅員は何人もいるのですが・・・。
コンビニやファミレスで深夜に女性の店員を見かけても何とも思わないのに、駅員だと違和感を感じるのは、なぜでしょうか?慣れていないだけのことでしょうかね。
翻訳あれこれ
私たち日本人にとって、最もなじみのある言語はやはり英語ですので、英語以外の他の言語に接する際にも、つい英語の感覚で判断してしまいがちです。ところが、英語の文法や決まりごとは決して他の言語と共通ではありません。
例えば、英語の文章の中で、あるAという用語をBという用語に差し替えたい場合に、その用語が名詞であれば、単数・複数と大文字・小文字に注意すれば、まず問題なく差し替えることができますが、他の言語の場合には、単語1つを差し替えるだけでも、そう簡単にはいきません。
ご存知のように、多くのヨーロッパ言語では、男性名詞、女性名詞、さらに中性名詞があって、名詞に性があります。単語1つを変えたくても、その前後の冠詞や形容詞が活用して、変化することがあるからです。
また、ロシア語などは、名詞の格変化があって、その名詞が主語になるか、目的語になるか等によって、語尾が変化します。英語の感覚では、信じられないことですね。
英語で言えば、computerとかbookといった名詞が文中の場所によって語尾が変わるということです。私は、この名詞の格変化を初めて知った時には、大変驚きました。
その他に、ドイツ語では固有名詞でなくとも、名詞の最初は大文字になるとか、スペイン語の疑問文は、クエスションマークを上下反対にしたものを文頭に、そのままの形で文末に付くとか、(かつて、ある英語が堪能なお客様から、納品したスペイン語に文字化けがあると連絡を受けたことがありました。)英語の感覚ではなかなか想像もつかないことが多々ありますので、是非気をつけたいものです。
英語以外の言語を見ていて、少しでも何かひっかかることがあれば、念のため、ネットで調べるか、あるいはその道の専門家に問い合せることをお薦めします。
用語集
<端物(はもの)>
はがき、名刺、伝票などのように、1枚の用紙でできている印刷物のこと。
それに対して、書籍、カタログなどのように複数のページでできている印刷物のことをページ物という。
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