JJ通信 第72号(2011/3/31)

ごあいさつ

お世話になっております。
「技術翻訳・DTP・印刷」のジェー・ジョンソンでございます。
今月号のJJ通信を配信させていただきます。お時間が許せば、是非ご一読下さい。
 

たわごと

今回の地震で被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
1日も早く復興し、安心して生活できる日常が戻ることを祈るばかりです。
 
地域によっては日常を取り戻しつつあるものの、停電や原発問題が先行き不透明で、何となく気が晴れず、どうしても自粛ムードになってしまいがちですね。
 
このままでは経済が萎縮・停滞してしまうので、東北と関東以外の地域ではどうか通常の生活を送っていただきたいと、切に思います。
 

印刷あれこれ

デザインするうえで、黒(スミ)は、欠かせない色ですが、通常の黒色よりも深みのあって、高級感を出したい時に使われるのが、「リッチブラック」です。
 
リッチブラックとは、スミのインキ1色で表現した色ではなく、シアン、マゼンタイエローのインキを混ぜることによる、より深みのある濃い色の黒色のことを指します。
 
ただ、シアン、マゼンタ、イエロー、スミを100%ずつ掛け合わせると、(総ベタ)インキが乾くのに時間がかかり、紙の裏にインキが写ってしまう「裏うつり」などの問題が生じやすくなるため、一般にリッチブラックのCMYK4色の割合は、シアン(C)50%、マゼンタ(M)40%、イエロー(Y)40%、スミ(K)100%が最適と言われています。
 
また、4色を掛け合わせるため、印刷時のちょっとした版ズレでも、縁がにじんだように見えたり、あるいは、その上に配置された細い文字や罫線にも同様なことが生じますので、取り扱いには注意を要しますし、それを防ぐにはやや専門的な知識が必要となりますので、データの制作の前に実際に印刷する印刷会社さんに相談することをお勧めします。
 
その際には、印刷の前に校正紙を見ることができるのか、確認しておくことも必要です。リッチブラックの実際の刷り上りのイメージは、モニタ上では全くつかめないからです。
 
注意すべきことばかりを書きましたが、深みのある黒を使うことで締まった印象のデザインになりますので、機会があれば、是非一度使ってみて下さい。
 

用語集

<Big 5>
 
繁体字中国語の文字コードで、香港、台湾にて使われているもの。これに対し、中国本土の簡体字中国語では、GBコードが使われている。文字コード体系が全く異なるため互換性は全くない。
 

お待ちしております

翻訳・DTP・印刷に関するお悩みごと、ご相談等ございましたら何なりとご連絡ください。
営業担当が親身になって、迅速に対応させていただきます。
 
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