JJ通信 第82号(2012/1/31)

ごあいさつ

お世話になっております。
「技術翻訳・DTP・印刷」のジェー・ジョンソンでございます。
今月号のJJ通信を配信させていただきます。お時間が許せば、是非ご一読下さい。
 

たわごと

一部のお客様とは、EDI(電子商取引)にて、いわゆるペーパレスにてお取引しておりまして、それはそれで便利なのですが、バーコード付きの専用の伝票を出力するプリンターがかなり古くなり、いつ壊れるかとひやひやしながら使っています。
 
もう10年以上になるので、事務所の中で一番古いOA機器なのですが、プリンターって、故障しなければ、15年、20年と使えるものなのでしょうか。
 

翻訳あれこれ

一般に翻訳しにくいケースの中の一つに、文化の差から生じる認識の違いがある用語の翻訳が挙げられます。
 
具体的には、有名な例として「虹の色」の話があります。
日本人にとって「虹の色」は?と聞かれれば当然「7色」と答えるのが一般的です。
 
辞書を調べれば、「赤」、「橙」、「黄」、「緑」、「青」、「藍」、「紫」と明記してあります。
 
ところが、日本以外の世界の国々では、決して7色が通例ではというわけではありません。
 
例えば、英語圏では多くの場合6色で通じます。実際に英語を並べてみますとred, orange, yellow, green, blue, indigo, violetになりますが、indigo「藍」が人にによっては、blueと区別が付かず一緒になっているために6色になっているらしいのです。
 
また、ドイツ語圏では5色と答える地方もありますし、さらにアメリカのある有名な言語学者によれば、インディアンのバサ語を話す人は、虹の色は2色、ショナ語を話す人にとっては、虹の色は3色とのことです。
 
さすがに2色や3色と言われると、不思議な感じがしますが、同じ虹の色でも、国や文化圏によって異なって認識されているのは、驚きです。
 
このように文化によって異なって認識される用語を翻訳するのは、そのままの逐語訳ではなく、文化的な背景を考慮した訳文にすることが必要となりますので、容易ではありません。
 
しかしながら、このような翻訳するのが難しい箇所こそが、翻訳者の腕の見せ所と思います。
 

用語集

<トルアキ、トルママ>
 
校正記号の一つ。対象となる文字を削除して、そのままにしておくこと。
 

お待ちしております

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