JJ通信 第16号(2006/7/10)

ごあいさつ

貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。翻訳・DTP・印刷のジェー・ジョンソンでございます。
私が日ごろ考えていることやふと思ったことなどを月一回このJJ通信にしたため、皆さまにお届けすることと致しました。
お付き合いいただければ幸いです。
 

たわごと

先日電車に乗ると、女子高生がドアの所に立って、何やら勉強している様子でした。「そろそろ期末試験の時期かな。」などと見ていると、左手に持っている教科書らしきものに、右手で緑色のセロハンをかぶせています。私と同じ世代の方ならご存知でしょうが、セロハンをかぶせると、蛍光ペンを引いた部分の文字が見えなくなるので、大事な用語を暗記するのに使うものです。
 
私も高校生の時に日本史や世界史の参考書で、使っていました。
 
電子辞書やら、何やらで、受験勉強の環境も様変わりしたのかもしれませんが、IT時代になっても、変わらないツールもあるのですね。懐かしさとともに、何となくうれしくなりました。
 

翻訳あれこれ

翻訳の見積書をお渡しすると、よく質問されることがあります。
「なぜ、15枚なのですか?原稿はA4の書類を10枚お渡ししましたけど・・・。」あるいは、「2,500w の"w" とは、何の単位ですか?」などなど。
 
翻訳業界では、伝統的に翻訳料金を「出来上がり基準」で、算出しています。
つまり英文和訳では、訳上がりの日本語の文字数を基に計算します。その際に基準となるのが400字です。400字を1枚として、枚数×単価=翻訳料金です。この400字というのは、原稿用紙1枚分の文字数で、ワープロやパソコンが普及する以前の手書きしていた頃の名残のようです。
逆に和文英訳の場合は、訳上がりの英文の文字数で計算します。単語数(word)×単価、あるいは200 words を1ページとして、ページ数 ×単価、で計算します。
 
この200 words は、タイプライター時代の名残で、A4の書類にダブルスペースでタイプすると、だいたい 1枚の中に200 words 入ったそうです。
 
ですから、翻訳料金を算出するのに、元原稿の枚数は、関係ありません。
 
文字の数が重要です。最初の質問の場合は、元原稿はA4 10枚ですが、日本語に訳した際の文字数が 6,000文字 (6,000 ÷400 = 15枚 ) と見積ったのです。
 
また、"2,500w" とは、"2,.500 words " のことで、英語の単語数が2,500 ということです。
 
ところが、最近ではネット系の新興の翻訳会社などで、「原文基準」をとっている会社もあります。原文基準とは、訳す前の原文の文字数に単価をかけて料金を出します。確かにお客様自身が元原稿の文字数を数えれば、料金がわかり、ネットで仕事を受付けたりする際には便利かもしれませんが、全体からすると、まだ少数派のように思います。
 

用語集

<バーコ印刷>
 
隆起印刷の1つで、アメリカのバーコ社で開発された特殊印刷。印刷した絵柄の上に樹脂パウダーを乗せ,加熱溶融させることにより,絵柄を盛り上げ、表面にデコボコができる。本のカバー、名刺、ポストカード、ポスターなどに使用されることが多い。
 

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